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F-connectパートナーインタビューVol.3【株式会社イーグランド 取締役 丹波正行様 】〜熱い気持ちが、熱い人を呼ぶ〜

F-connectの活動は多くの人に支えられている。
さまざまな形でつながっているパートナーのみなさんに、今回はF-connectの理事を務める梶川諒太がインタビューする。
第3回は株式会社イーグランドの丹波正行取締役。
1989年から続き、上場も果たした会社を支える丹波さんが考える今後のビジョンと、人との関わり方とは。

右:株式会社イーグランド 取締役 丹波正行様

インタビュー=梶川諒太(F-connect理事)
フォト=樋宮純一(ディパーチャー) 
文=渡邉知晃(ウニベルサーレ)

F-connectに期待すること

梶川 株式会社イーグランド様のご紹介をお願いします。

丹波 イーグランドは、既存住宅(中古住宅)再生企業です。簡単に言うと、汚くなった家とか古くなった家を買い取って中をきれいにして売り、そこに普通に暮らしてもらう。投資用とかではなく基本的には実利用です。そこに暮らす人向けに売っている会社で、今で言えば、年間約950戸を販売しています。それをコツコツやり続けているという会社です。

梶川 F-connectを知ったきっかけを教えてください。

丹波 純粋に、梶川さんが熱く語っていたので。食事していた時に、ちょっといいですかと。私こんなことをやっていましてと突然熱く語りだしたのがきっかけですね。

梶川丹波さんにはよくご飯に連れて行っていただいたのですが、関学(関西学院大学)はもともと横の繋がりというか、関学OBみたいな関係を大事にしてくれる大学なので。

丹波 関学サッカー部は、なかなかプロになる方が出ない期間というのが続いていました。突然出てきたプロの方なので、そういった意味ではOBはみんな梶川さんを知っていました。

梶川 僕がJリーガーになったのが関学としては6年ぶりだったんですよ。6年間、全然プロが出ていなくて。

丹波 それで、たまたま私たちの会社が東京ヴェルディのスポンサーをすることになりました。梶川さんがちょうどいなくなる頃でしたけど、そういうところからですかね。

梶川 そこからパートナーをしていただくことになった経緯を教えてください。

丹波 最初は梶川さんに教えてもらったことが全てなのですが、まずは児童養護施設の子ども達に夢を与えたいということを一生懸命語っていました。それが誰か裏方でずっと働く人がいて、誰かが形を整えてそこにプロのサッカー選手が出てきているということではなくて、本当に自分たちが手作りでやっている、さらにそのメンバーについても本気でやれる人を探している、そうじゃないと一緒にはできないですと、本気を感じました。うちの会社も、たしかに税金を払ったり人を雇ったりしていますけど、それ以外で、なにかちょっとでも世の中に役立つことができればなという中で、本当に小さいことですけれども、スポンサーになって少しでも我々の力を貸せればなと。我々はお金を出しているだけなので、ちょっとでも応援できればなというところから始めました。

梶川 F-connectのどのような部分に共感していただけたのですか?

丹波 一番は続けて欲しいと思います。どんなに大きくなってもやめてしまえば終わりなので、大変だとは思うんですけどやっぱりまずは続けてほしいなということ。エフコネファームをやっているというのは特にすごいことだと思うので、児童養護施設の子ども達に「頑張れよ」と言うだけではなくて、こうやって働けるよという道を示してあげる。自分たちはプロでサッカーやっていますということを見せるのもいいけど、もっと身近に彼らがそんなことできるんだ、自分たちもできるかもしれないというような道を見せるとか、その方法、さらにもう一歩進んで支えてあげるようなところまで行こうとしているのがすごいことだなと。今、日本的に言えば一次産業は人がいないところなので、子供たちが興味を持って、そういったところに1人でも2人でも入っていって、そこの農場が大きくなっていけば本当にすごいことだなと思います。

人に伝えることの難しさ

梶川 イーグランド様に何度か表敬訪問させて頂きましたが、江口社長の人柄と言いますか、温かさとアットホームな雰囲気をとても感じました。

丹波 そうですね。社長は社員,みんなを友達だと思っていますから(笑)。

梶川 時代が変わってきて、会社でも厳しいことを言うのは難しくなってきていると思いますが、丹波さんはどう思われていますか?

丹波 これは難しいですよね。同じ言葉を発しても、その人との人間関係や、それまでの言葉のキャッチボールや信頼関係によって受け取り方が全然違うじゃないですか。みんなによく話すのは、昔私達が若かった時代は1人前の仕事を行うのに10時かかろうが14時間かかろうが、やりなさいと言われました。こういうことを言うのは良くない時代なのは理解しています。今は1日8時間という勤務時間の中で10できるか6しかできないかで評価されるので、ある意味厳しい時代だとも思います。与えられた時間でどうやって効率よくやるのかを考えないといけないですよね。

梶川 会社でもサッカーでも自分で考えて行動できるかというのが大事だと思いますし、結局は自分で気づけるかどうかですよね。

丹波 僕らがよく言うのは、プロサッカー選手やプロ野球選手にも決まった練習時間があります。それをやったら必ず試合に出られるのかと言うと、そうではない。「僕はちゃんと練習をやっているのに、どうして試合に出られないんですか?」と文句を言う選手はいませんよね。会社でも一緒で、確かに8時間という決まりはありますが「それ以外は仕事の事を考えてはいけない」という話ではない。我々が言うと問題になってしまいますが、自分の将来を考えて、どう意識して行動していくかが大事だと思います。

梶川 人によって捉え方も違うので、伝え方という部分は本当に難しいなと思います。僕自身もいずれやらなきゃいけなくなるので、すごく考えさせられますね。

丹波 伝え方というのももちろん大事ですが、最後はね、本人が気づかないとダメですよ。どう伝えればいいのかは、本当にわからない部分が多いです。でも、気づいてもらうためのヒントを僕らが与えてあげられたらいいですね。

もっとやろうよ、本気でやろうよ

梶川丹波さん(イーグランド)の今後の目標などがあれば教えてください。

丹波 会社なので、簡単に言えば売上とか利益を何年後にこれだけにするというのもありますが、うちの会社は江口(江口久代表取締役社長)という代表者が作った会社で、2006年に私が入社した時は10人くらいでした。その時にこの会社をもうちょっと大きくしたいと思い、「江口久」という代表者がいなくなっても長く続く会社したい。その方法として上場を目指し、なんとか上場することができました。今はまだ社長が健在でいますけど、いなくなったときに、どうやってこの会社が続いていくかを今は一生懸命考えていて。イーグランドの数字的なこともありますけれども、一番はオーナー社長がいなくなった後、どうやって成長し続けるのか。そこで力になれる人たちを我々が育てていくのが大きな課題ですね。

梶川 最後になりましたけど、F-connectとこれからどんなことをやっていきたいですか?

丹波 イーグランドとしてできるのは、やはり家に関わるところなので、農業をやっている人たちのベースとなるようなものを我々が何かお力添えできて、一緒になって長いこと歩んでいければなと。その部分でもっと具体的になにかを進めていきたいと思っています。

梶川 もっともっと密に関わっていきたいですね。

丹波 江口社長だけではなく他の役員も含めて、もっとやろうよ、本気でやろうよとなっています。グループとしてできることをもっと考えないといけないと思っていますし、古民家があったら我々がリノベーションしてみんなに使ってもらうとか、本当にお互いにとって良いことをこれからも考えていきたいということは言っていましたね。

梶川 本日はありがとうございました。僕自身、初めてインタビュアーを務めさせていただきましたが、すごく学びになりました。今後ともよろしくお願いします!

■関連リンク
株式会社イーグランド
https://e-grand.co.jp/